川島由紀子「みずうみの琴の音かすか月の夜」(「びわこのレモン」1号)・・
「びわこのレモン」1号(編集・発行 川島由紀子)、その「編集後記」に、
二〇一二年九月にびわ湖大津館で始まった「びわ湖俳句塾」芭蕉(猿蓑)を読む(講師:坪内稔典)、そしてその十月に堅田魚清楼で第一回十六夜句会を開催したことをきっかけに、そのメンバーの中から二〇一三年一一月に「びわこ句会」は誕生しました。二〇二〇年からのコロナ禍の期間には、メール句会やオンライン句会と形を変えながら、現在は事前投句とリアル句会を中心に月一回継続しています。
他府県出身者や現在も他府県在住のメンバーが多い会員の今号のエッセイのテーマは、「びわ湖または川、海など水に関するものです。さすらい人達の「俳句とエッセイ」はいかがでしょうか。
とあった。ともあ、本誌より、いくつかの作品を挙げておきたい。
昨日まで隠れていたの金木犀 山下千香子
うろこ雲プロントザウルス散歩中 重光寛子
見つめあうさくらとさくらうふふふふ 小笹裕子
咀嚼すら忘れた母に桃の香を 西村琴美
一つ摘みグリーンレモンが薫りけり 井上寿子
しばらくは林檎の赤に居てもらう 朱木ひさし
小春日や石に座って石になる 林 せり
車窓から朝日きらっと木守柿 橋本和代
風呂焚きの炎と母の皸と 西沢知子
むぎゅむぎゅぎゅ握る命の花芽と葉芽 川島由紀子
未来は踊るトルコランプと紫陽花と 中村香織
蜃気楼の中でも見つけてくれますか 河合登茂子
初明りナースシューズの爪先に 圖師由里
軽トラで横寝するなり案山子かな 吉田正明
元朝の光にラジオ体操を 更谷英子
千の星降りて咲きたる馬鈴薯の湿りてゐるを祖母は摘みゐき 宮崎真弓
★閑話休題・・津髙里永子「揚花火表裏瞬く間に変はる」(「~ちょっと立ちどまって~」2026・8)・・
「~ちょっと立ちどまって~」は、森澤程と津髙里永子の二人の月に一度の葉書通信。
日傘より仰ぐ仁王の乳首かな 森澤 程
撮影・鈴木純一「待つひとも待たれるひとも冷たい指」↑
11月1日 鶴岡雅義 没(1933~2026)「鶴岡雅義と東京ロマンチカ」リーダー・「二人の世界」「小樽のひとよ」

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