山内将史「駄菓子屋にハクビシン来る月夜かな」(「山猫便り」2026年10月21日)・・
「山猫便り」2026年10月21日は、山内将史の個人通信。 まぼろしの遍路とならむ秋風に 吉田汀史『浄瑠璃』 「生きて添えない二人なら/旅に出ましょう幻の」(「風の盆恋唄」詞・なかにし礼)と歌うのは石川さゆり。幻に憧れるのは幸福な証か。 大旦おものちしるの恩無限 高橋睦郎『十年』 中七が呪文のように響き単純な母乳礼賛とは思えない。「恩無限」は「罪無限」と言い換えてもいいのではないか。「罪こそ、人間における時間にほかならない」とは高橋の若き日の記述。物皆あらたまる大旦なのに恩だけは無限に続く。 とあった。 ★閑話休題・・和子「瑠璃色の天衝くような杉木立」(第3回「立川市シルバー大学」)・・ 11月4日(水)は第3回「立川市シルバー大学」(於:立川市曙福祉会館)だった。宿題は、「無季」の句を2句作って持ち寄りだった。以下に一人一句を挙げておこう。無季の句を作ると、有季定型こそが自由に句が作れる、と思うようになる。 深夜二時母の命を見送りぬ 嶋津弘興 早起きの産みたて卵手の温み 中西容子 我心問う六面石幢涙目に 柏木 武 HbA1c/果物誘惑/布袋腹 清水昌明 我が道を行きつもどりつケセラセラ 和 子 歳重ね時の早さに迷い道 山﨑功子 なお浮かび翔ぶ両手 (もろて) にかこむ千羽鶴 大井恒行 次回は、12月4日(水)の宿題は、当季雑詠2句持ち寄り。 撮影・鈴木純一「真っ暗でひとりぼっちで熱かった 犬死じゃないってみンなに言ってね」↑ 11 月 3 日 ライカ 没 ( 1954 ~ 1957 )スプートニク2号に搭乗