園田秋桜花「夏の夜おにぎはひ時はベル・エポック」(『桜隠し』)・・
園田秋桜花第一句集『桜隠し』(コールサック社)、解説は鈴木光影「海を越えて自己と対話し精神世界を詠む俳句——園田秋桜花第一句集『桜隠し』に寄せて」。そにの中に、 (前略) そもそも作者の俳号「秋桜花」の由来は、母の介護中に慰められた山口百恵の曲「秋桜」と自らの生まれた秋の好きな花から、自分で付けたという。黒田杏子氏におそるおそる俳号を持っていくと、「それでいいわよ」よあっさりと了承された。杏子氏は、俳人「園田秋桜花」の誕生に立ち合い、自主性を重んじることによって、その前途を祝福したのだ。 とあり、また、著者「後書き」には、 俳句を詠むとき、自らの心に耳を澄ましていると、昔フランスの片田舎の修道院で聴いたグレゴリオ聖歌が流れます。それは人間の儚い存在と、肉体は滅びても永遠に続く魂の音楽です。 (中略) 阪神大震災で住まいを失くした後、久しぶりに芦屋を訪れた際に、ちょうど芦屋川沿いの花が咲き始めた時期と重なり、郷愁をこめて詠んだ句からタイトルの「桜隠し」を選びました。当日は肌寒く、雪がちらほら舞っていました。 とあった。集名に因む句は、 うす紅の桜隠しか芦屋川 秋桜花 であろう。ともあれ、本集より、愚生好みに偏するが、いくつかの句を挙げておこう。 北の地に屍 (かばね) 野ざらし花の雨 白鳥帰る人はかへれぬ北都へと ひまはりのひまはりで立つ孤独かな 仮装ではない絵の中で踊る人 洗礼の水のつめたき睦月かな 永訣はさはみづこほりつめるころ 終末時計のこり二分の冬木立 師を送る今日立春の雪花かな 日だまりに涙こぼして雪うさぎ 「天地無用」郷里に送る雪見舞 マンハッタン雪の聖夜のキャロルかな はじまりの雪におはりの花吹雪 園田秋桜花(そのだ・しゅうおうか) 1962年、神戸生まれ。 ★閑話休題・・第34回「立川市シルバー大学文化祭」(於:立川市柴崎福祉会館) 平日は9時半~16時半。~6月27日(土)正午まで・・ 立川市シルバー大学文化祭みんなの作品展は、デジタル一眼レフカメラ講座をはじめ、書道、水彩画、木彫り、折り紙、絵手紙、ハンドメイド、塗り絵、陶芸、俳句、篆刻など多くの講座の作品が出品され、俳句も短冊展として同好会のものも出品されている。愚生の関わっている俳句講座とこぶし句会の...