中村文昭「『弱視です』ことばの海ゆく海月です」(「えこし通信」30号)・・
詩と評論と文芸作品の詩誌「えこし通信」30号(えこし会/〒176-0014 東京都練馬区豊玉南1-8-9-103)、発行人は中村文昭。入手方法に「『えこし通信』はフリーペーパーです。無料です。送料のみご負担下さい」とある。 本号の目次に、 〈作品〉ヤリタミサコ「あなたが世界を置き去りににしても――KAZUKOのために」 山下洪文「夕焼けのチョコ」/岩田眞結「自画像Ⅱ」/吉村真香「少年——母音あ」「あおいゆりかご――自画像」/二三川錬「日本恋し」/クリハラ冉「雨10」/ 中村文昭「恋愛する書物ーゆめ鏡への第一扉——江古田から五大母音あいうえおの、物語と謎が始まった?(二) 」 等など。ちなみに、ブログタイトルにした、中村文昭「 『弱視です』ことばの海ゆく海月です 」は、「 追悼句15 詩人坂井信夫 二〇二六年二月一〇死去/雑誌『あぽりあ』で共に切磋琢磨した日日を想い――五月五日こどの日に筆をとる―― 」からの句で、その前書きに、「 視力が弱いんですけどと笑っていた坂井信夫の肖像 」とある。他の数句を挙げておくと、 死してなお泳ぐ海月の詩はいのち 文昭 ただようところはいつもふるさと 坂井信夫「くらげ」より 死も生もいのちくらげの夢およぎ 「流民です」笑って黙って春日向 朔太郎の「月光と海月」に寄せて二句——合掌―― 月光や海月の海は詩のいのり ふるさとはただよううみのくらげです その他に、「中・村・文・昭・の・文・学・空・間」として「萩原朔太郎の詩の魅力・魔力〈特別編・第三弾〉——小泉八雲の『怪談』等と/朔太郎の詩と散文を横断する複雑な想像力をめぐって」の座談会(栗原飛宇馬・池田拓夫・クリハラ冉・中村文昭)。以下に川柳作品を挙げておこう(詩篇などは本ブログでは紹介しきれないので・・・)。 血ョコ血ップクッキー すき かわいい おいしい 二三川 練 夕立に見えてるのならそれでいい 花言葉ひとつとっても姦しい ★閑話休題・・天の川くぢら「実むらさき未読のかさなりあふ光る」(第83回「ことごと句会」)・・ 10月17日(土)は、第83回「ことごと句会」(於:ルノアール新宿区役所横店)だった。兼題は「色」。以下に一人一句を挙げておこう。 無駄吠えの犬叱られて秋夕焼 ...