谷川治「除染土の山は動かず鳥雲に」(第44回「東京多摩地区現代俳句協会俳句大会賞」)・・
第44回「東京多摩地区現代俳句協会俳句大会」(於:府中市郷土の森博物館会議室)、記念講演は堀田季何氏「世界の戦争俳句」。盛会だった。
街白夜サラダのような姉といる なつはづき(堀田季何・大石雄鬼選)
八月のどこ歩いても白い影 冬木 喬(山本敏倖選)
縁側にだあれもいない終戦日 三浦文子(木之下みゆき選)
寛解の一語を胸に白木槿 亀津ひのとり(伊藤 眠選)
ジャングルになほ遺骨あり天の川 満田光生(三池 泉選)
変身を祈る少年かぶと虫 白石正人(江中真弓選)
いつまでの白紙の余生籠枕 稲吉 豊(水野星闇選)
もう伸びをしたくなくなる頃だんご虫 尾崎竹詩(根岸敏三選)
断層に届かぬ人智震災忌 青木 隆(永井 潮選)
広島忌5Bで書いておく一句 小山健介(石橋いろり・津久井紀代選)
冷奴無心に崩す施餓鬼かな 安西 篤(小山健介選)
八月の重き昭和百一年 木之下みゆき(根岸 操選)
端居して風と語らふ今日のこと 松井彰子(佐々木克子選)
人間にもどる途中で水を打つ 佐々木克子(宮崎斗士選)
「せんそうはたのしいの」と訊く水鉄砲 木之下みゆき(赤野四羽選)
脚は蚊の刺し跡だらけ太鼓の子 田上嫌夏(石川春兎選)
蓮開くパンダが居てもても 稲吉 豊(大森敦夫選)
除染土の山は動かず鳥雲に 谷川 治(以下は大井恒行選)
戦死者に余生なかりき柿落葉 坂本君江
鈴の音や柩の上の夏帽子 新宅秀則
世の果ては無数の蛍湧くところ 尾崎太郎
カレード夏天山の雪たばしるか 広井和之
無伴奏の踊り稽古や盆用意 安西 篤
緑陰の胸を拳で叩く手話 三浦文子
爆撃照準点蝉の声子らのこゑ 江中真弓
兄の背に蟬がら投げて夏木立 武藤 幹
元安川灯籠流す人の黙 青木 隆
ミサイルよりシェルター大事敗戦忌 青木 隆







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