野口る理「みのりみのらせ秋はとつても聞き上手」(『ぐるん』)・・
野口る理第二句集『ぐるん』(ふらんす堂)、著者「あとがき」に、
(前略)『しやりり』を上梓後、二児の母となり生活が大きく変化、また、俳句人生としても、月刊俳句雑誌「noi」を創刊することを決意。第一句集出版以上の転機を迎えた頃の作品と言えるかもしれません。
読み返してみると、時代や環境の変化を受けてそよぐ言葉も、培ってきた今までを引き受けて根ざす言葉も、どちらも揺るぎない私の俳句であり、ともに生きる私たちの俳句であり得るはずだと信じています。
変わることも変わらないことも受け止め、これからも「俳句」を作っていきたいと思います。
とあった。ともあれ、本集より、愚生好み偏するが、いくつかの句を挙げておこう。
むささびのよぞらへいくつまどひらく る理
兎に羽なくて私と一緒にゐる
もうすでに未来の虻となつてゐる
天に地に彼等の春の水巡れ
風船と別れ地上の我らかな
手拍子もはや拍手として霞む
花火じんわりどこに居たつて旅である
火の上にりんごが煮える真実味
風に色なし食ひしばる歯に光
海月なり光あれどもなけれども
踊りつつ踊らぬ人を見てをりぬ
呼ぶ声も水鉄砲も届かざる
天使より神の疲れてゐて霙
水に笊に我が手に傷むさくらんぼ
雪のひらめきひそませて野のはじめとす
野口る理(のぐち・るり) 1986年、徳島県生まれ。
★閑話休題・・勝川克志原画展(於:国分寺・SLOW GALLERY)~10月7日・11時~18時最終日は15時まで)・・
愚生は、10月4日(土)、15時半過ぎに伺ったが、FBで告知された月犬氏とは、すれ違い、先ほど帰られたと教えて下さった。愚生は、昭和どえんけいシリーズ『山岡メモリーズ第・1巻』を求め、サインをしていただいた。
撮影・芽夢野うのき「生き抜けとわたしに秋の蝶止まる」↑




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