山本敏倖「くらげくらげくろろふぉるむのくーでたー」(第175回「豈」東京句会)・・

 
 7月25日(土)は第175回「豈」東京句会(於;白金台いきいきプラザ)だった。以下に一人一句を挙げておこう。

  とおくより虻の貌して来し 友よ       凌
  白猫が二匹三匹白雨来る         羽村美和子
  ひくひくと皮膚呼吸する走馬燈       山本敏倖
  八月の水をハサミで切る遊戯        川崎果連
  針箱の身元を探す銀河かな        小湊こぎく
  すてちまをか暑熱季語           早瀬恵子
  シャンパンの首切り落す巴里祭      伊藤左知子
  二重虹指してやさしさ組織せよ       大井恒行

次回は、9月26日(土)。白金台いきいきプラザで午後1時から。 



 ★閑話休題・・植松圀夫「ブナ・ダケカンバ・オオシラビソ・ナナカマド道険し」(『昼も夜も空見て暮らす』)・・

 植松圀夫『昼も夜も空見て暮らす』・『黒姫断章』(私家版)、前著の「あとがき」に、


 最初の〈句集〉『黒姫断章』(平成十年八月末)を出して早、三年と三ヶ月が過ぎ、今度は〈句歌集〉『昼も夜も空見て暮らす』を出すことになった。

 前回は黒姫という場を得て、十日で六十七句が成り、今回は三年余りかかって、俳句百一句、短歌十三首、詩一篇を得た。句と短歌の大部分は今年詠んだものである。(中略)

 私は、俳句という伝統的な短詩形式を試みることを通して、遅まきながら、改めて、日本語が日本の自然と密接に結びついて発達し、磨かれて来た言語であるということを噛みしめている。そして、何と詩語の多いことかも。


 とあった。ともあれ、本著ニ集より、いくつか句を以下に挙げておこう。


  春の陽の下(もと)焚火守(ひもり)して暮れぬ   國夫

  山上の至福や夏の星の海


  六月の山明るくて舞台ごと

   湖上のわれら浮きつ虚空を


  二十年幾百ひとの萌(もえぎ)山荘    (以下『黒姫断章』より)

  大雨やそは太古より地を削り

  酒飲んで食らって死ぬもっと笑いを 

 


  撮影・芽夢野うのき「きっと君のホームにのうぜん燃え迫る」↑

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