林ひとみ「うらごゑで歩けばうすばかげらふに」(第81回「ことごと句会」)・・


  7月19日(土)は、第81回「ことごと句会」(於:ルノアール新宿区役所横店)だった。兼題は「大」。以下に一人一句を挙げておこう。


  向日葵や横顔だけになった父     春風亭昇吉

  蚊帳を吊るほどよき父の釘一本     照井三余

  かなかなお喋りとかげは無口かな    村上直樹

  心太ダークマターの貌をする      江良純雄

  いつの世も踏み絵と知らず更衣     杦森松一

  あまた蟻王位継承権は無い       渡邉樹音

  青梅や国旗損壊罪 おろか       武藤 幹

  いつそ傘とぢてかへらう大夕立     林ひとみ

  河骨の孤独と孤高脊椎植物       金田一剛

  伏し目がちに黴は補足を続ける     宮澤順子

  急いで通り過ぎていって夏 大っ嫌ひ  石原友夫

  薄暗闇のねむりくまなく水母     杉本青三郎

  雷一撃 怪光一閃 梅雨至る      渡辺信子

  大いなる祖父を撃てとや仏法僧     大井恒行



★閑話休題・・八田木枯「我を置き去りに我去る墓参かな」(江東区芭蕉記念館開館45周年記念トークショー「江東区ゆかりの俳人・八田木枯」より)・・


 7月18日(土)は、江東区芭蕉記念館開館45周年記念トークショー「江東区ゆかりの俳人・八田木枯」(於:江東区芭蕉記念館)だった。登壇者は、鳥居真里子l・藺草慶子・西村麒麟。トークのなかで、藺草慶子が、今日の参加者のなかで、毎年市ヶ谷の土手で行われていた花見会「花筵雨情(かえんうじょう)」に参加しことがある人はいますか?と言われたので、愚生は手を挙げたが、愚生一人だけだった(愚生は自分勝手に「ハナムシロ・ウジョウ」と言っていた)。ニ三度参加した記憶がある。たぶん、25年くらい前のことだ。一度は、終わってから、木枯氏、亀田虎童子さんら3,4人で銀座のスナックに連れて行っていただいた(あまり、酒は飲めないのに・・)。ともあれ、登壇者の方々は、「八田木枯さんに関する自作」を5句ずつ発表されていたので、その中から以下に・・・。


 昼顔と昼月しづかなるからだ   鳥居真里子

 人形にゆびきりの指は無し雨月    〃

 木枯に研がれし鏡かと思ふ     藺草慶子

 亡き人に待たれてゐたる花の山    〃

 浅草に風の吹く日や木偶回し    西村麒麟

 鶯笛に先生の死を言ひ聞かす     〃



        撮影・鈴木純一「みず  ぬすむ

                ふじみ の ねこ 

                ふね じこみ 」↑

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