新美南吉「少女らを去らせこゝの春に貧乏ゆすり」(「新・黎明俳壇」第16号より)・・


  「新・黎明俳壇」第16号(黎明書房)、特集は「新美南吉の俳句を読む」。執筆陣は、なつはづき、川崎果連、大西美優、二村典子、わかば、山科希、千葉みずほ、小枝恵美子、村山恭子、岡村知昭。特集の扉には、


 今回は、南吉俳句の研究家、川島由紀子氏の視点で「詩情豊かな」南吉の俳句を、ペア10組、20句を選んでいただきました。

 なお川島氏には、次ページで「新美南吉の詩情豊かな俳句」と「年譜」をお書きいただきましたので、ご一読ください。(武馬久仁裕)


 とあった。


  人もいね犬もいねしにとぶ蛍        新美南吉

  雪雲や山の北から来る汽車          〃

  冬ばれや大丸煎餅屋根に干す         〃

  春さめはれて飛べば鳩の羽がまぶしい     〃

   

 新美南吉(大正2年~昭和18年)、愛知県半田市生まれ。 享年29。


以下は、「黎明俳壇」より、


  秋の暮れ百済観音覗き見る      勅使河原正雄(第54回 特選)

  うろこ雲いやご飯前いわし雲       佐藤 公( 〃ユーモア賞)

  新年の香で届きけり新聞紙        近藤君子(第55回 特選)

  南無三と食らふバイトの捌きし河豚    霧賀内蔵( 〃ユーモア賞)  

  


        撮影・中西ひろ美「祭三日にぎわい残し山桜」↑

コメント

このブログの人気の投稿

高篤三「Voa Voaと冬暖のメトロ出る河童」(『新興俳人 高篤三資料集』より)・・ 

田中裕明「雪舟は多く残らず秋蛍」(『田中裕明の百句』より)・・

渡辺信子「ランウェイのごとく歩けば春の土手」(第47回・切手×郵便切手「ことごと句会」)・・