佐々木歩「溺れたら人に生まれる冬銀河」(「円錐」第101号より)・・
「円錐」第101号(編集委員 山田耕司/今泉康弘)は、「発表 第八回 円錐新鋭作品賞」である。小林恭二推薦・荒野賞は佐々木歩「たましひの器」、山田耕司推薦・白桃賞は青木ともじ「篝」、今泉康弘推薦・白泉賞は織田亮太朗「■■者」。以下に円錐新鋭作品賞受賞の各選者三席までの句を挙げておこう。
腫瘍から焚火の音がしてをりぬ 佐々木歩(荒野賞)
写真館のサンプルずつと冬の人 青木ともじ(白桃賞)
感情力学の■■に芽吹く 織田亮太朗(白泉賞)
次の世も次の世もまた雪女 涼野海音(小林恭二推薦二席)
凝血のまぎは狐火紛れたり 内野義悠( 〃 三席)
収縮をしさうな枇杷の黒き尻 本多遊子(山田耕司推薦二席)
呼名簿にマイクの影のうららけし 山本たくみ( 〃 三席)
夏至の雪法王は口で受ける 加藤 閑(今泉康弘推薦二席)
浴室の母だった赤のまま ミテイナリコ( 〃 三席)
他に興味深く読んだのは、表健太郎特別寄稿「寺山修司はChatGPTの夢を見たか?」と今泉康弘「玄の軌跡―—上田玄の闘争と俳句」。 以下に同号よりいくつかの作品を挙げておこう。
日短か性愛の無かつたことになつた 吉冨快斗
マウンドに片刃の如しまた打者も 赤羽根めぐみ
尾小さき上り鮎なり放ちけり 小林幹彦
早梅や満場一致とはゆかず 摂氏華氏
顔うつす薄氷いな雨にかな 荒井みづえ
草の花写真に写る時は笑ふ 原田もと子
大風呂敷うまくたためず春彼岸 大和まな
朧夜や重ね置きたる皿と鉢 福田潤子
晩春や一会の雨を肴とし 後藤秀治
縄跳びのほかは茫漠冬山河 横山康夫
男来てでんして戻る桜かな 矢上新八
【でんする】 タッチする
紛失の水兵なりしかなゴジラ 今泉康弘
(愚生注:後書き省略)
出迎へは呵々大笑の里の山 田中位和子
使はれぬまま箸もどり花筵 山田耕司
閑話休題・・村井康司・加藤総夫「瀬川さんが教えてくれたジャズサウンド」(「いーぐる 連続公演」第107回)・・
左・加藤総夫、右・村井康司↑
2021年12月29日に97歳で亡くなった音楽評論家・瀬川昌久さん(1924~2021年)は2024年6月18日で生誕100年を迎えます。第二次大戦前からジャズを愛好し続けてきた瀬川さんは、長にわたってさまざまな音楽家・音楽愛好者を応援し育ててきました。特にビッグバンド・ジャズへの情熱は並々ならぬものがあり、プロ・アマチュア
を問わずビッグバンドを応援し、励まし続けてきました。瀬川さんの生誕100年にあたり、「瀬川スクール」」出身者の村井康司・加藤総夫が、実際の音源を聴きながら瀬川さんに教わったジャズサウンドの魅力について語ります。なお、この講演は、6月29日にムーブ町屋で開催される「Jazz Legend瀬川さん生誕100年コンサート」の関連気企画です。
とあった。
撮影・芽夢野うのき「桃色月見草うかうかとしてられぬ」↑

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