武藤幹「夏兆すいつか世間の側にゐて」(第9回「浜町句会」)・・


 6月5日(金)は3ヶ月に一度の第9回「浜町句会」だった。初参加の方も入れて18名の方々。以下に一人一句を挙げておこう。


  梅雨の夜は遠くへゆけぬ船のよう      田島実桐

  浮人形のこる湯船にのこる波       伊藤左知子

  そら豆やその鞘脱げばアールヌーボー    村上直樹

  昼顔や細き足組む地雷系          白石正人

  二重虹風のぼりゆく千枚田         宮川 夏

  世を覆う同調圧力梅雨の空         石川夏山

  黒南風や目をとぢてする目の体操      林ひとみ

  薔薇を押し開いて君に逢いに行く      米原拓土

  シルバーのガイド流暢若葉風        石原友夫

  焼茄子や皮むく指の短距離走         みおい

  金網に首突っこんでる未央柳         空 見

  父偲びかくやで朝餉いただきます      植木紀子

  国分尼寺の厨の跡の蝮草          赤崎冬生

  父の日や子にイソップを読み聞かす     川崎果連

  惜春やぶ厚き本に読了印          武藤 幹

  ひとりでもパンよりゴハンあっぱっぱ    杦森松一

  尿(しと)もらしぬくもり下へままよ歩かん 植松圀夫

  犠牲(いけにえ)なり夜店の茣蓙の水蜜桃  大井恒行


次回、第10回は、9月4日(金)。



     撮影・中西ひろ美「外国の色の増えゆく梅雨入り前」↑

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