宮澤順子「大きくゆがんだしゃぼん玉の持続」(第77回「ことごと句会」)・・


  3月31日(火)は、第77回「ことごとく句会」(於:ルノアール新宿区役所横店)だった。兼題は「眠」。以下に一人一句を挙げておこう。


  漁(すなど)りの曾祖父海市にいるかしら    渡邉樹音

  眠たい風船栓抜きが平たい           宮澤順子

  水の三月呑み込めるだけ人をのむ       杉本青三郎

  春の小川源流はトランペット          江良純雄

  鐘ゆるくひょうたん池からはみだす日永     林ひとみ

  福寿草ポッ、それは幕間の明かり        金田一剛

  兄はどこ妹はどこだ蝌蚪の群れ         村上直樹

  山眠る みんなもチャンと休もうね       武藤 幹

  湯気香るシニア食堂春火鉢           杦森松一

  傾眠(うとうと)とサックス転調春の縁(へり)  渡辺信子

  忘れられてなほ水の上流し雛         春風亭昇吉

  水の速さに男心の小ささよ           照井三余

  息入れて座る折鶴寒の月            石原友夫

  行間に神語はありし春あけぼの         大井恒行



    撮影・鈴木純一「エイプリルフール過ぎたら雲にのる」↑

            42  石井桃子    (19072008)

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