三宅やよい「盆栽の林へ人の影落ちる」(「NEKOMACHI・猫町」No,13)・・


 「NEKOMACHI/猫町」No.13(発行人 三宅やよい/編集人 赤石忍)、表紙裏に、献辞がある。


 何十年に一回くらいしかないかもしれないが、「生きていてよかった」と思う夜がある。

 一度でもそういうことがあれば、その思いだけがあれば、あとはゴミクズみたいな日々であっても生きていける。

 だから「あいつも生きてりゃよかったのに」と思う。

                中島らも「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」より


 以下に一人一句うぃお挙げておきたい。


  君の母性金木犀の揮発性          杉山魯壜

  なんとなく昵懇であるハルジオン      坪内稔典

  去年今年棒は伸びたり縮んだり       赤石 忍

  ねこねここねここのこははるのこねこ    今泉秀隆

  雪女郎今日も命をいただきます       近江文代

  いわばまぁ薬物依存症去年今年        沈 脱

  言い回し大凡庸な雪女          ねじめ正一

  旅客機のひっきりなしに梅雨曇       藤田 俊

  神の座に鎮座まします春キャベツ   おおさわほてる

  かばんより花野ひろげるセールスマン   三宅やよい  

  ものの芽の変装仮装なににする       諸星千綾

  名古屋ウィメンズマラソンひねもすからり小便器

                       山﨑 垂

  うりずんのチンアナゴとかちんすこう  芳野ヒロユキ

  春一番バンバンバババンババババン     きゅうこ

  葉緑素に先立たれての紅葉晴        静 誠司



★閑話休題・・有賀眞澄「夜は反復朝はあまがみする反射」(「池袋モンパルナス回遊美術館・江戸川乱歩オマージュ絵画展/幻影城Ⅱ」~5月20日まで/於:東武百貨店池袋店6F)・・




                   有賀眞澄↑

 出品は、赤錦「幻燈の淡夢」・有賀眞澄「くぇ態」・榎俊幸「Leopard」・北見隆「真夜中の学園」・恋月姫「夢の渚」・清水真理「レビュウ・ガアル」・須川まきこ「黄金仮面」・髙田美苗「人魚洗礼」・建石修志「日誌ー春の泉」・田口淳子「恋する捕食者」・土屋恭子「かけらのかたちー蟲」・鳥飼規世「ニャンプテイ氏殺人未遂事件」・永野一久「石突直し」・樋上公美子「交信」・ひらいたかこ「解き放たれるパンドラたち」・本田小夏「光糸をたどる夜」・牧野鈴子「水槽」・松谷千夏子「白昼夢ー麗糸」・丸山友紀「パノラマ島の雨」・Romell-ロメル「青い椅子」。  



    撮影・鈴木純一「走り梅雨ハコを埋めたり探したり」↑

           517  春日三球  没(19332023) 

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