大澤千里「廃屋に音なく今朝のみぞれ降る」(「立川こぶし俳句会」)・・


  3月13日(金)は、立川こぶし句会(於:立川市女性総合センター アイム)だった。以下に、一人一句を挙げておこう。


  豪雪のかくも重たき白さかな       井澤勝代

  初音へと鳴き返しつつ歩みけり      三橋米子

  鴨の足春の湖水にせわしなき       大澤千里

  やわらかな光となりて雪柳        山蔭典子

  五合庵良寛らしき白梅花         和田信行

  スケッチの山茱萸の花天をつく      高橋桂子

  夢おぼろ喋々結びに四苦八苦       川村恵子

  風まかせあてなき旅や柳絮とぶ      伊藤康次

  ひと日生きてひと夜迎える老いの春    大井恒行



    ★閑話休題・・野谷真治「店の秋ほのかほどけるほどの茶碗」(「自由律俳句協会ニュースレター」No35より)・・


 「自由律俳句協会ニュースレター」35号(自由律俳句協会)の投句欄「自由律の泉」㉙の「泉㉘より一句鑑賞」のコーナーがある。その最初に、


  店の秋ほのかほどけるほどの茶碗      野谷真治

 ▼立ち寄ったお店、茶碗といったささやかなものから詩を起こす。音やリズムjを重視する。この句も「ほ」の音のくり返しで、しみじみとした声調になっている。日常を詩化する人。あなたの早すぎる死が悲しい。(金澤ひろあき)


 とあった。野谷真治(のたに・しんじ)は、昨年11月14日に急逝。享年64だった。惜しまれる。



      撮影・中西ひろ美「風化して鳩となる日の黄色かな」↑

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