木戸葉三「死ねばひときて舌のながさを確かめる」(「不虚(ふこ)」20号より)・・
「不虚」20号(編集・発行 森山光章)、箴言集、アフォリズムのような「更なる〔終わり〕へ」には、 * 「梅原猛」氏は、〔詩人は自殺してはいけない〕と語られる。 わたしも、そう思う。 〔存在そのもの〕の腐敗 (・・) ー頽落に抗して (・・・・・・)、 〔終わり〕の闇 (・) に、痙攣しなければならない(・・・・・・・・・・・)。〔終わり〕の闇 (・) の血の (・・) 〔供犠〕がわたしを呼んでいる。〔哄笑〕のみが、ある。 とある。他のエッセイに、前田俊範「素敵な公共施設は、素敵な避難場所」、森山光章「骨となりてもふりむかず―ー木戸葉三句集『幺象眉學』を読む」があり、その結びには、 木戸葉三氏は、〔彼方〕を、〔浄土〕を願求 (・・) している。そこには、〔義〕だけがある。現代詩人も現代俳人も、名聞名利 (・・・・) を生きているだけである。砕滅の刀 (・・・・) を、研 (と) がなければならない。 〔骨となりてもふりむかず〕―—。 〔諾(ダ―)!〕。 ともあれ、以下に、いくつかの作品を引いておこう。 語りえぬ 原 (アルン) ー日本の 誼 出撃する 森山光章 大学にうかりし曾 (ひ) 孫の便りには櫻の蕾 (つぼみ) 大きくなりしと 佐藤ミヨ子 交差点生死流転の波のごとし 木戸葉三 芽夢野うのき「潰されて怒りもせずに野の葡萄」↑