永澤直子「惜別の宴(うたげ)のあとや花の雨」(立川市シルバー大学・第8回「俳句講座」)・・


  4月1日(水)は、立川市シルバー大学「俳句講座」第8回(於:立川市曙福祉会館)だった。雑詠持ち寄り2句。本日の俳人紹介は種田山頭火。次回5月13日(水)の宿題は「自由律で俳句を2句作って来る」。

 以下に一人一句を挙げておこう。


  上水のおよぐ鯉にも花あかり       服部清子

  子は眠る遠い砲声星消して       樺島美知子

  陽春やカラーチャートの如き庭      永澤直子

  花ふぶきお堀の中は花いかだ      小菅多津子 

  舞い姿蝶に見紛(まご)う花吹雪     由井幸男

  カァカァと挨拶かわす春の昼       加藤由美

  ひなたぼっこガラスのむこう小鳥二羽  荒井美智子

  揺れながら何をささやく水仙花      村井悌子      

  子らの声群れて遊んだ花びらも      平田國子

  いつにする雨と花見のしのぎあい     澁谷眞弓

  いのちある光しぐれて草の静けさ     大井恒行


★閑話休題・・羽賀明「藤白の坂の起点や寒椿」(月刊「ひかり 第794号『西山俳壇』」)・・


 月刊「ひかり」第794号・城貴代美選「西山俳壇」。特選句「藤白の坂の起点や寒椿」(海南市・羽賀明)の選評に、


 藤しろは有間皇子が謀反を問われ処刑された地。〈ま幸くあらばまた還り見む〉と万葉集に残る。帰還がかなわなかった無念さを寒椿にたとえ、鎮魂の想いが伝わってくる。


 とあった。以下に、本号より、いくつかの句と、選者吟を挙げておこう。


  まゆ描いてゆくあても無し寒雀   京田辺市  植西万里子

  踏みつけていびつになりぬ蕗の薹  福岡苅田町  青木直哉

  厚くなる点字絵本や春隣      松戸市    大島省子

  酔醒めの帽子をたたく霰かな    奈良市    西井松柏

  寒禽の中に聞き捨てならぬ声    田辺市   腰前八重子   

  選者吟  金太郎印の薬缶山笑う    城貴代美



       撮影・中西ひろ美「その先も世界続けり養花天」↑

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