坪内稔典「三月の甘納豆のうふふふふ」(現代俳句協会令和8年度定時総会・表彰式・第26回現代俳句大賞)・・

                  坪内稔典氏↑

  3月21日(土)は、現代俳句協会令和8年度定時社員総会・表彰式(於:東京・東天紅上野店)だった。第26回現代俳句大賞に坪内稔典、第43回兜太現代俳句新人賞に内野義悠「雨滴の雨」、髙田祥聖「ゐしころ」の授賞表彰式が行われた。

 愚生は、総会議案について、議案書の14「②俳句ユネスコ無形文化遺産登録推進協鵜議会への支援」について、動議「今後も推進活動を継続していくのか、あるいは継続しないのかの賛否をを問う全会員(社員)の投票を実施していただきたい」を出し、「その上で、賛成が多ければ、これまで通り、運動を継続し、もし、反対が上まわれば、推進活動から、すみやかに離脱する」を主張するも、動議の提案の議場採決は行われないまま(動議に対してのルールに反していると思うが)、予定されていた議事の時間もずれ込み、懇親会の皆さんをこれ以上待たせるのも忍びなく、議長の「それは実施しない」の一言をもって議事を終了。現在、推進運動は、遺産登録に際して「俳句は有季無季を含むという三協会の合意は成立」しているが、その先の問題をどう展望するのかという、実質的な問題を論議するべき段階に入っているのだと言っておきたい。推進運動側は、それらを提示する義務がある(基金の分配先、真に遺産への投資になりうるのか)。まさに「豈」38号で干場達矢が「価値について」で指摘したように、

 

 俳句の危機があるとしたら、俳人が俳句を書く以外のことに気が散ってしまうことだろう。これはナイーブなことを言っているのではない。文化象徴の機序とは常にそういうものである。


のだろう。


               左側、内野義悠・髙田祥聖↑

 ともあれ、現代俳句大賞、兜太新人賞、おめでとうございます。


 鬼百合がしんしんとゆく明日の空      坪内稔典(つぼうち・ねんてん)

                        1944年、愛媛県生まれ。

 ホットミルク雨滴の窓を浅眠り       内野義悠(うちの・ぎゅう)

                        1988年、埼玉県生まれ。

 髪洗ふみづはいつ眠るのだらう       髙田祥聖(たかだ・しょうせい)

                        1987年、神奈川県生まれ。



      撮影・鈴木純一「鷹鳩と化して食らはす素鉄砲」↑

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