津髙里永子「闇に触れ火花つめたく火の中へ」(「墨 BOKU」第10号)・・
「墨 BOKU」第10号(発行人・津髙里永子/編集人・加那屋こあ)、その表2に、
俳句の力を信じて集まった私たち 俳句のこころを手作り手探りの作品に反映したくなりました すべて手書きの誌面にしたかったのですが少し勇気が足りなくて活字の力も借りることにしました からだを通して出てきたことばたち からだを使って表現します
ご高覧いただければ幸いです
墨BOKUの会代表 津髙里永子
とあった。本誌より、以下にいくつかの句を挙げておこう。
木枯らしの隙間にチェロの音無邪気 増田蘭修
掛取りを手伝ひし日よ小さき日よ 水野星闇
みたま蛍光荼毘の火も狐火も 龍 太一
花すゝき天狗の降らす雨白し 飯田 晴
朝顔の青に絡まりゆく憂鬱 大西 陽
色鳥や鏡のなかの天球儀 加那屋こあ
尖りたる木々に鳥声冴え冴えと 小藪邑香
★閑話休題・・森澤程「メロディーの中の宇宙や桐一葉」(「~ちょっと立ちどまって~2025.11~」より)・・
「~ちょっと立ちどまって~」は津髙里永子と森澤程に二人の葉書通信。あと一人の、津髙里永子の句を挙げよう。
寒き日を寒く角張る三鬼墓碑 津髙里永子
撮影・中西ひろ美「冬真白喪中につきの葉書受く」↑

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