筑紫磐井「攝津忌の一本の毛が総立ちぬ」(第171回「豈」忘年句会)・・




    左より、なつはづき・佐藤りえ・筑紫磐井・飯田冬眞・酒巻英一郎

  11月29日(土)は、隔月開催ながら、第171回「豈」忘年句会(於:十条・ミュージカンテ周)だった。京都から妹尾健が来京。夕刻からの懇親会には、佐藤りえ、高山れおな、なつはづき、林ひろみが参加して、有意義な一日となった。

 句会は、いつもは、欠席投句は認めていないが、忘年句会のみは遠隔地の方の投句を受け付けている。今年は、四国の各務麗至、中島進、奈良の堀本吟。ともあれ、以下に一人一句を挙げておきたい。


  冬薔薇 着すぎたものを脱いでいる       武藤 幹

  たましひの寝ころんでゐる枯野かな       飯田冬眞

  何にでも落してみたき寒卵           白石正人

  乾坤一擲 われは一滴 潦           堀本 吟

  秋深し方位は無灯で良い           川名つぎお

  猛吹雪 不知火型(シラヌイガタ)ノ 女カナ   凌

  神話への入り口辿る草紅葉          羽村美和子

  私てふ一人は遥か冬夕焼            各務麗至

  てのひらの鯨のあぶら絞りきる         山﨑十生

  氷河期の残党として鯨吠ゆ          伊藤左知子

  

  この秋の

  遠足遠し

  はねつるべ                  酒巻英一郎


  さみしくないか真直ぐに立つ穂麦         中島 進 

  ゴンドラに乗って短日やってくる        杉本青三郎

  過去形の顔が生きてる枯野かな          山本敏倖

  栓抜きも缶切りもない桃青忌           川崎果連

  バター味の木枯過ぎて嵐山忌           筑紫磐井

  個々に起ちともに撃ちたし厳冬ぞ         大井恒行



   
              関 周『パパの作りばなし」↑

 懇親会の終盤に、歌手でもあり、かつ山口市の公認団体・山口七夕会の幹事長も務めるミュージカンテ周の関周(せき・あまね)に、「パパの作りばなし」を唄っていただいた。



       撮影・中西ひろ美「手荒れ初む菊も総出の十一月」↑

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