森山光章「永劫に転生する我(・)、〔許しはしない〕」(『咒禱』)・・


 森山光章句集『咒禱』(不虚舎)、その「後記」には、


 句集『咒禱』は、〔狂気と悪意と暴力〕の言説(・・)である。

 〔一万篇以上の唱題〕のなかで、涴(か)いた。〔終わり〕の闇(・)に、

 〔終わり〕がわたしを呼んでいた(・・・・・・・・・)。〔諾(ダー)!〕。


 とあった。ともあれ、いくつかの句を以下に挙げておこう(原句は、旧正字体)。


 〔国体〕の守護を祈念する「提婆達多(わたし)(文殊)」は、〔終わり〕を痙攣する   

 〔詩は死なり(そうかもしれない〕〕、宗教と同体する詩的行為(だいじです)、〔終わり〕を観想する

 ユダヤの「狂気(いいのよ)」に回春する(・・・・)統合失調症の(・)

 自死(とうぜん)するツェラン、ユダ公のお為ごかしの(・)

 〔棄教(ころ)びなさい〕沈黙の夜に顕現する 神(合格です)

 〔ユダヤによるユダヤ人の虐殺〕、いつもの豚さがりの夜(・)

 勤行唱題をしない「創価学会員」に、仏罰を与える森山光章の夜

 〔咒禱〕―-刻むべきは、ユダヤ「お前だ」(そうかもしれない)

  〔彼方と生成〕の構造(・・)を思念する、冨岡和秀氏、シュプレヒコールを送る

 〔刑死した〕人麻呂と道真、〔祟らなければならない〕 

 イスラエルとハマスは野合(おなかま)虐殺する、快楽(いいですね)の夜(・)

 いつもながらの「有季定型(かんがえちがい)」を筑紫磐井する、御為倒(おためごか)しの夜さがり

 同性愛の恋唄を高山れおなする、エリートの夜さがり(・・・・・・・・・)

 〔悪魔ごっこ〕する参政党、(いつもながらの)ユダヤの夜さがり

 〔自死念慮〕に耐え、〔冥土〕より出立する、「刃(やいば)」血濡れている


森山光章(もりやま・みつあき) 1952年、福岡県生まれ。


       撮影・中西ひろ美「紅葉す神無し月の色として」↑ 


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