寺地千穂「一本の吊り革たのみ春の眠」(第28回「きすげ句会」)・・
句会光景撮影を忘れたので、昨日出来の愚生の新句集『水月伝』の書影↑
本日、4月18日(木)は、第28回「きすげ句会」(於:府中市生涯学習センター)だっ た。兼題は「揺」。以下に一人一句を挙げておこう。
春愁大歳時記を手懐ける 山川桂子
桜雨妖しく匂ふ能舞台 高野芳一
お久しぶりほんの気持よ花菫 井上芳子
夫握る綱を恃(たの)みに海女浮かぶ 井上治男
一泊にたこ焼きさげて春休み 寺地千穂
夜行船揺れて登山や緋のつつじ 濱 筆治
片栗のもう咲いたかとSNS 杦森松一
春雷や止まりし思考ゆり起す 久保田和代
散歩道あっという間の花の色 大庭久美子
御衣黄(ぎょいこう)の色愛でおり春彼岸 清水正之
惜春の言葉揺れつつ暮れるかな 大井恒行
次回は、5月16日(木)、府中市中央文化センタ-にて開催。兼題は「子ども」。
★閑話休題・・山内将史「十二月八日畳の上に紙風船」(「山猫便り/2024年3月30日」)・・
「山猫だより」の冒頭に、以下の歌が掲げられている。
池江璃花子選手
プールにはさざなみ立てりスイマーのくちびるが「ただいま」と動いてプールに入る人は無意識に「ただいま」と言う。 喜多昭夫『青の本懐』 (中略)
古いフロッピーディスクから探し出したりして過去の詩を一応整理し、自選十五編を未刊詩集『月とカナリヤ』とした。
今年もテアトロ新人戯曲賞の二次予選を通り最終候補に残れなかった。
久生十蘭の「湖畔」再々読。最高だ。
とあった。
撮影・芽夢野うのき「山吹の白の一輪ほんとうの白」↑
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