豊田美根「ががんぼやがまんがまんの人となる」(『家族のカタチ』)・・
豊田美根遺句集『家族のカタチ』(私家版)、跋文は三輪初子「句集『家族のカタチ』跋文にかえて」、それには、
美根さんとのこんな再会の演出を纏められた豊田紀雄こと豊田すずめ氏は、やっぱり素晴らしい美根さんの御夫君です。その豊田氏と私は、その昔ある俳句同人会の同志として、句座に吟行に志を同じにしていた頃、彼女は気負いなく静かな佇まいに身を委ねていたと記憶している。(中略)
やっかいなあんこう鍋と夫かな
蔦たぐり自分をさがす自分かな
晩年は病と闘い、夫を見つめつつ逝かれたと想うと切ない。
とあった。 ともあれ、以下に、本集よりいくつかの句を挙げておこう。
あはははと笑ひ尽せし寒さかな 美根
日の丸や吹かれしままのおらが春
暖かな猫の手役にたたずとも
お袋もそのお袋も星月夜
本能と言ふ能を用ひし冬の草
憲法記念日先ずは眼鏡を拭いてから
おーい土筆そこから日本海見えるのか
おぼろ夜の胸のときめき無限大
すぐ転ぶ足不揃ひの茄子の馬
敗戦日その一日は無言なり
心落ちさうで落ちさうで懐手
豊田美根 埼玉県与野市生まれ、享年82。
★閑話休題・・Raum 旅と滞在 5月18日(月)~6月19日(金)(於:YOKOTA/TOKYO)・・
愚生は、「Raum 旅と滞在 /Christian Cornell Wvans/Hiraide Murakami Takiguchi」展(於:YOKOTA TOKYOU)の最終日に滑り込んだ。目当ては、平出隆と瀧口修造。
撮影・中西ひろ美「あじさいの山盛り隣家住み替り」↑





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