満田光生「蟲の脚刺さつてゐたる網戸かな」(第62回現代俳句全国大会賞)・・


  11月3日(月・祝j)は、東京上野東天紅に於て、現代俳句協会第62回現代俳句全国大会が開催された。当日は、全国俳句大会優秀作品の表彰、並びに、第25回現代俳句大賞(中村和弘)、第80回現代俳句協会賞(大井恒行)・同特別賞(董振華・武藤紀子)、第45回俳句評論賞(元木幸一)、第26回現代俳句協会年度作品賞(なつはづき・水口圭子)、第42回兜太現代俳句新人賞(百瀬一兎)の各表彰式が行われた。以下に俳句大会優秀作品を挙げておこう。


 蟲の脚刺さつてゐたる網戸かな   満田光生(全国俳句大会大会賞)

 髪洗ふ指に確かな頭蓋骨      田村素秀(   〃     )

 ゐない人ゐますか ゐます 爆心地 北口直敬(現代俳句協会会長賞) 

 羅の姉が身ごもりそうな海     小林万年青(毎日新聞社賞)

 生きものに口あるあはれ鰯雲    小崎愛子(朝日新聞社賞)

 ファの音で積もりはじめる春の雪  菊地久子(俳句のまちあらかわ賞)


★閑話休題・・第80回現代俳句協会賞・大井恒行『水月伝』・・


             池田澄子さんから「豈」の花束を↑

 
  左より、羽村美和子・水口圭子・瀬戸優理子・伊藤左知子・愚生↑


 時の運と、選考委員の方々に恵まれて、愚生のなりゆきの人生に一区切りをつけていただき、おお祝いの言葉を多くの方々からいただき恐縮。皆さまホントウにありがとうございました。ただ、愚生の悪い癖が出て(好奇高齢者の寄る年波で・・・、これは聞いた話だが、100歳近かった日野原明明は天皇陛下の前で居眠り、90ン歳の金子兜太はユネスコ無形文化遺産登録運動の結成大会?でいびきをかいて居眠りしていたいう豪傑でいらっしゃいましたので、それにあやかってお許しを!)、つまり、選考評を熱く述べて頂きました恩田侑布子選考委員の少しばかり長いお話に、壇上で、「居眠りしないでください!」と彼女にお叱りをいただき、マイクを通して会場の皆さんに届いてしまいました。挙句の果てに愚生が、、彼女に「ボクをほめ過ぎですよ、褒め殺しになります」と言ってしまい、おしかりを受ける始末でした。

 ありがとうございました。今後は新境地を目指して、晩年の精進をいたしたく!!



          鈴木純一「おっかない顔で待ってるお留守番」↑

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