佐藤幸子「アメ横のせり出す露店夕薄暑」(第185回「吾亦紅句会」)・・
本日、5月23日(金)は、第185回「吾亦紅句会」(於:立川市高松学習館)だった。兼題は「柏餅」。 以下に一人一句を挙げておこう。
万緑やバックパッカー腕あらわ 西村文子
七匹を操るリード青嵐 折原ミチ子
自販機に名水並ぶ夏初め 佐藤幸子
柏餅ガザに供えへて鈴(りん)鳴らす 須﨑武尚
麦の秋三人席をひとつ空け 関根幸子
基地フェスの花火の爆音ガザの子や 渡邉弘子
能登の地や田植え始まる千枚田 佐々木賢二
熊注意切り株までが熊に見え 武田道代
子も孫も女ばかりや柏餅 松谷栄喜
杜若小顔の人に譲る径 田村明通
柏餅手土産にして長居かな 奥村和子
柏餅頂きもののおすそわけ 齋木和俊
雨傘に花びら乗って春は行く 笠井節子
万歩計歩数が増す増す京の夏 三枝美枝子
車窓開け薫風浴びる一人旅 村上さら
柏餅でてきて餅に笑窪かな 大井恒行
次回は、6月27日(金)、兼題は「雨蛙」。
★閑話休題・・佐藤幸子「池の亀少し位置かえ冴返る」(「図書館俳句ポスト」2月選句結果)・・
「図書館俳句ポスト」2月(選者は太田うさぎ・岡田由季・寺澤一雄)の選句結果が、立川高松図書館に掲示されていて、吾亦紅句会の佐藤幸子と田村明通の両名が選に入っていた。
薄氷の影遊びをりバードバス 田村明通
撮影・芽夢野うのき「まなじりを押すゆび薄暑薄暑」↑
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