川崎果連「雛段の裏側にある導火線」(第4回「浜町句会」)・・


 3月28日(金)は浜町句会(於:人形町区民館)だった。雑詠3句持ち寄り。以下に一人一句を挙げておこう。

  

  連れ添ひてほど良き間合ひ夕桜       宮川 夏

  自販機の下に王冠放哉忌          川崎果連

  コンテナの四隅に錆の浮く遅日       田島実桐

  春愁や豚は老後を気にしない        村上直樹

  立ち漕ぎの娘土手ゆく春浅し        石原友夫

  鳥帰るガザへ帰れぬパレスチナ       武藤 幹

  晴れた朝一年ぶりね山桜          植木紀子

  ガザの春断ち切る勇気負の連鎖       杦森松一

  切り花の春の祈りを唄ってよ        大井恒行


 次回は、6月6日(金)、会場は、あらためて連絡がないときは人形町会館。雑詠3句持ち寄り。



★閑話休題・・森澤程「いぬふぐり無量無辺の夢のいろ」(「ちょっと立ちどまって」2025.2より)・・


「ちょっと立ちどまって」は森澤程と津髙里永子のふたりのハガキ通信。


  熟年の余寒にバーニャカウダかな      津高里永子



    撮影・中西ひろ美「木の花も灯ともし頃を待つ弥生」↑

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