林良子「むさしののつちくろぐろとはるどなり」(立川市シルバー大学第6回「俳句講座」)・・


  本日、2月5日(水)は、立川市シルバー大学「俳句講座」第6回(於:立川市曙福祉会館)だった。今回は「ひらかなで俳句を作る」がテーマだった。以下に一人一句を挙げておこう。


  ふゆがれてなおべにのこすわれもこう    中尾淑子  

  ぷにょぷにょのあかごのおもさはるちかし  大西信子

  あやとりのふたつのせなかふきのとう    原 訓子

  いっぽいっぽはるかぜふいてもういっぽ  堀江ひで子 

  そらもえてかげえのごときふじのやま    河本和子

  じゅうごはるきっぽうはらいんよふけなり 赤羽富久子

  ちらちらとちさきりっかのまいちりて   白鳥美智子

  おさなごがきたかぜのなかかけまわり    中村宜由

  ふーっとはくひろがりきえるふゆのこき   山下光子

  ねこのこひてとてをつなぐやみのとこ   古明地昭雄

  ふくまめのとしののこりにはるごたつ    手島博美

  やぶいりやあげすえぜんのしふくなり    島田栄子

  はるひかげおこたつしまえしよじょうはん 小川由美子

  いきしろしくもひとつなくふじのやま    柳橋一枝

  ふるほんやれじにいちりんうめふふむ   村上たまみ

  ふつくらとふふみそめたりふゆぼたん    林 良子

  あおぞらのかぷかぷわらいはるとなる    大井恒行


 次回は、3月5日(水)、宿題は「オノマトペで句を作る」2句。本日の「ひらかなで句を作る」のなかにも、たくさんのオノマトペが出てきました。よって、次回は「オノマトペ(擬音語・擬態語)」で句を作りましょう。



★閑話休題・・津髙里永子「息だけの量の水遣りチューリップ」(「ちょっと立ちどまって~2025・1」)・・


「ちょっと立ちどまって」は、津高里永子・森澤程のふたりの葉書通信。以下にもう一人の句を挙げよう。


  雲低く樹氷の粒が呼吸する        森澤 程



        撮影・鈴木純一「お茶碗を白湯ですすいで春隣」↑

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