三橋米子「探梅や位置情報をインプット」(「立川こぶし句会」)・・


  昨日、2月14日(金)は「立川こぶし句会」(於:立川市高松学習館)、新年会でもあったが、そちらは失礼して、先約のあった本阿弥書店の第39回俳壇賞、第36回歌壇賞の「俳壇・歌壇 懇親の集い」(於:アルカディア市ヶ谷)に出掛けた。

 ともあれ、以下に一人一句を挙げておこう。


  茜空彫りを深める雪の山            井澤勝代

  大けやき千手観音冬青空            川村恵子

  鳥雲や予測不能の世を生きる          山蔭典子

  一夜明け水仙月の四日かな           髙橋桂子  

  護摩太鼓ひびきて梅の香を揺らす        伊藤康次

  信楽のたぬき子を連れ凩に           尾上 哲

  松の傷八十年の寒さ耐え            和田信行

  マスクとり笑顔の友の笑顔あり         大澤千里

  手袋の片方ばかり子引き出し          三橋米子

  立春や腹をくくりて母介護          宗像ヨシ子

  青空のかぷかぷ笑い春となる          大井恒行

 

 次回は、3月14日(金)、立川市高松学習館にて、持ち寄り4句。



 ★閑話休題・・弘理子監督『鹿の國』(於:ポレポレ東中野)・・


 ドクメンタリー映画。チラシには、


 日本列島のヘソ、諏訪盆地に位置する日本最古の神社の一つ、諏訪大社。年間200回を超えるその祭礼は謎に満ちている。重要神事で降ろされる精霊・ミシャグジ。そして神事に欠かせないとされた鹿の生贄……。ネパールやチベットで生と死の文化を追ってきた監督・弘理子(ひろりこ)は、四季の祭礼を追ううち、そこにあるいのちの循環への原初の祈りに気づく。


とあった。


      撮影・中西ひろ美「ほしいもの丸くて甘くてもの言わぬ」↑

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