濱筆治「アリ地獄ガザに民アリ民に国なし」(第30回「きすげ句会」)・・


 本日、6月20日(木)午後1時半~は、第30回「きすげ句会」(於:府中市中央文化センター)だった。兼題は「雨」。以下に一人一句を挙げておこう。


  深緑の投網曳きたる八ヶ岳(やつ)の峰   高野芳一

  さくらんぼ一粒ずつに夏が来た       井上芳子

  狐雨の秘め事もあり白絣          井上治男

  ケニーGのサックス物憂き梅雨のカフェ   山川桂子

  ラブシーン邪魔な雨降るスクリーン     清水正之

  不揃いの雨の雫や桜桃忌          濱 筆治

  卵とじ負けてたまるか大暑かな       杦森松一

  吹っとんでしがみつきたり初とんぼ     寺地千穂

  極辛のカレーにらっきょう夏に入る    久保田和代

  亡き民とわが民乗せて飛ぶ螢        大井恒行


 次回は、7月18日(木)、府中市生涯学習センターに於いて、兼題は「雲」一句+雑詠2句持ち寄り。



 ★閑話休題・・森澤程「立浪草夢とは知らず摘んでおり」(「~ちょっと立ちどまって~2024.4~」)・・


 「ちょっと立ちどまって」は津髙里永子と森澤程の一か月に一度の葉書便り。


  ダービーが近づく階段駆け上がる    津髙里永子

  蛇見たり急いでみたり明日香村      森澤 程

 


     撮影・芽夢野うのき「丸くて白くてこころはどこ紫陽花白し」↑

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