渡邉樹音「言葉にも表面張力梅雨の月」(第60回「ことごと句会」)・・
本日は、第60回「ことごと句会」(於:ルノアール新宿区役所横店)だった。兼題は「青・蒼・碧」。以下に一人一句を挙げておこう。
夏風を少し削りて青畳 江良純雄
切り出せぬ話の先や水羊羹 石原友夫
晩鐘の明るき町に夏めける 武藤 幹
仮名文字の雨降り続く桜桃忌 渡邉樹音
月融けて夢の中まで忍び来る 渡辺信子
聞かれてないが色は「青」が好きです 村上直樹
赤茄子のムニエルナムルマリネソテー 杦森松一
病棟の四階まで伸びメタセコイア 金田一剛
しとしとと夕の紫葵いま 熟女 照井三余
蒼茫の山脈をこえ渡る蝶 大井恒行
次回は、7月20日(土)午後2時~5時。兼題は「火」。
★閑話休題・・山内将史「押入は寝台列車冬銀河」(「山猫便り/2024年6月11日」)・・
「山猫便り」は、山内将史の個人葉書通信。それには、
(前略)安井浩司さんは「押入」の掲句の感想を「かつて小生も冬銀河の下、押入=寝台列車をさんざん体験しました。懐かしく存じます」と葉書に書いてくれた。下五は元は「黒髪行き」だった。句会に出し澤好摩さんに作者は黒髪行きと書きたかったんだよと苦笑された。
とあった。
撮影・鈴木純一「みずすまし好い人だけで終わるのさ」↑
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