村上直樹「幸ひの文字に似てゐる土筆かな」(第58回「ことごと句会」)・・


 本日、4月20日(土)は、第58回「ことごと句会」(於:ルノアール新宿区役所横店)だった。 兼題は「鬼」。以下に一人一句を挙げておこう。


  春キャベツざくざく入門書開く      江良純雄

  ブランコのおおなみこなみカコミライ   杦森松一

  寒雷のひとつふたつで終わりけり     武藤 幹

  満開の桜の洞(ほら)や鬼の棲む     渡辺信子

  手縫いの3少年の背に初夏の風      石原友夫

  四月馬鹿軍靴の音が聴こえたぞ      村上直樹

  蛇穴を出て風を読む身の軽さ       渡邉樹音

  北方(きたかた)の鬼門にありて蘇民祭  金田一剛

  鬼女は浮き立つ恋 蕗の薹        照井三余

  声の鶯 老いらくの低温やけどかな    大井恒行


次回は5月21日(火)午後2時~(於:新宿ルノアール区役所横店)。兼題「母」。



★閑話休題・・明日、21日(日)午後2時~静岡県文学連盟・大井恒行講演「ミスター新興俳句・高屋窓秋」(於:JR静岡駅7Fパルシェ会議室)・・


 明日は、愚生の静岡駅パルシェ7Fで開催される静岡県文学連盟総会での講演「ミスター新興俳句・高屋窓秋」(参加費1000円)である。もし、お近くの方で、時間の許す方がおられれば、聴講していただければ幸甚!!よろしくお願いします。



     撮影・中西ひろ美「モップでしょうと春昼の影に言う」↑

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