澤好摩「日は月を月は日を追ふ墳墓かな」(「周」第8号より)・・
「周(あまね)」第8号(周句会)、その「編集後記」には、
「澤好摩百句」は編集委員で抄出したが、各々が澤好摩の作品について思ひ入れがあるし、明らかに当地で作つたと分かる句は選びたいしで評価にもズレが出る。といふやうなわけで、侃侃諤々思はぬ時間がかかつてしまつた。しかし、メンバーにとつて改めて澤好摩の作品と向き合つたこの時間は、何にも替へ難く有意義だつた。(邪馬猫)
とあった。本誌「追悼 澤好摩」は、編集員会抄出「澤好摩百句」に、記事は三丸祥子「中津の澤好摩」、横山康夫「澤好摩のこの一句」、後藤秀治「澤好摩作品逍遥」である。そして「中津の澤好摩」によると、2005年3月から、毎年の春か秋に、コロナ禍は除くが、昨年まであわせて19回の来訪を数えたという。ともあれ、以下に一人一句を挙げておきたい。
渡る鷹友には見えて吾に見えぬ 澤 好摩
寄り添うて伸ばす白杖風光る 佐伯ひろみ
水温む鏝絵の鯉の跳ねさうな 古寺周一
こぼれ花畳に匂ふ梅日和 後藤秀治
天網を確かめに行く揚雲雀 三丸祥子
長考ののち指先に風かをる 昼間くみえ
日月の恩にいただく菜飯かな 横山康夫
数多ある忘れたきこと桜桃忌 熊谷明美
一芸もなき人生に栗ごはん 紅梅三男丸
★閑話休題・・三上泉個展「Accep/ssion-2024-」(於:Gallery 美の舎)・・
三上泉個展「Accep/ssion-2024-」(於:Gallery 美の舎)3月9日~24日(日)最終日は15時まで。アクセスは千代田線根津駅1番出口より歩3分。まだ、日にちがありますので、お出かけあれ。愚生の来者名簿の前に、酒巻英一郎、表健太郎、九堂夜想の名があった。タイムラグで会えなかった。
芽夢野うのき「桜咲く川はしずかにくぐもりぬ」↑
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