池田澄子「秋深く最後はさようならと書く」(「トイ」vol.11)・・


 「トイ」vol.11(トイ編集室)、その「あとがき」に、干場達矢は、


 (前略)だが、10月に入ってしばらくすると急に気温が下がった。朝晩は寒い寒いなどと言っている。外国ではまた別の戦争が始まった。それを思えば、暑い寒いが一大事だとはなんとのんきなことか。人間の軽薄さがやりきれない。


 と記している。ともあれ、以下に一人一句を挙げておきたい。


  胡麻油なんとかなると思います。       樋口由紀子

  秋めくや塩ふりて食ふもの旨し         青木空知

  笹あれば舟をつくりて水の秋          仁平 勝

  露寒の仏の罅に手を合はす           干場達矢

  赤紙が来たら棄てましょ夕焼空         池田澄子



★閑話休題・・小島顕一個展「オーガニックな諧調/100枚のスケッチから」(於:ぎゃらりー由芽のつづき・11月28日~24日・12時~19時)




 
       『アトリエグループフルーツ2022年度作品記録』↑
          『小島顕一2024ー2018』

 昨夕は、ことごと句会を終わって、書肆山田・鈴木一民と約束して、帰宅途中の三鷹で、小島顕一個展「オーガニックな諧調」(於:ぎゃらりー由芽のつづき/11月28日・土~24日・金、12時~19時)のオープニングに寄せてもらった。

 「ぎゃらりー由芽のつづきは」は、JR三鷹駅南口、三鷹中央通りを南下し、信号4つ目、ウエルシア薬局の角、露地風の道へ左折スグ、徒歩6分の所にある。近所の方はお出かけあれ。

 小島顕一(こじま・けんいち) 1948年群馬県生まれ。同ぎゃらりーでは2000年以来、毎年個展を開催。



            鈴木純一「凩の高さ聞こえし橋の上」↑

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