高野芳一「浮き雲に富士隠れたり秋の空」(第22回「きすげ句会」)・・

 




撮影・大場久美子↑

  本日、10月26日(木)は、第22回「きすげ句会」(句会場は、府中市生涯学習センター)、きすげ句会としては、初めての吟行句会で、12時半に集合して、浅間山散策吟行を行った。好天にめぐまれ、コナラ、樫などの団栗や秋の花、ヤマシロギク、コウヤホウキ、サルトリイバラ、ハギの実、ガマズミ、ヤマユリの実、ノコンギク、イイギリの実、ゴンズイなど、花と木の実を堪能した。2句出し、で、夕刻からの懇親会を同場所にて行った。

 ともあれ、以下に一人一句を挙げておこう。

  

  山道の足裏やわき秋惜しむ         高野芳一

  山学校私達秋どまん中           寺地千穂

  網を張り獲物まつ蜘蛛しづかなり     久保田和代

  子牛(こって)追ひ山に入りけり花野風   濱 筆治

  ススキ原ゆく老女の赤きハンチング     山川桂子

  秋の空の猿の腰掛け自由席         杦森松一

  裏は白タデの赤い実 秋はエコ      大庭久美子

  浅間山富士の初雪木の葉越し        清水正之

  野紺菊浅間山によく似合う         井上芳子

  がまずみの赤をめしませ晴れの日は     大井恒行


 次回は、11月9日(木)、兼題は「冬紅葉」。



         芽夢野うのき「ヤマゴボウ角を曲がると人恋し」↑

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