渡邉樹音「新涼の鏡へ猫になる呪文」(第52回「ことごと句会」)・・・
本日、9月16日(土)は、第52回「ことごと句会」(於:新宿歌舞伎町ルノアール)だった。兼題は「燃」。以下に、一人一句を挙げておきたい。
コスモスの我儘風が聞いている 江良純雄
びしょ濡れの九月の雨は甘い 照井三余
正午の影へ声の残りし朝のかなかな 武藤 幹
白地図を燃やす葉月の昼下がり 渡邉樹音
燃え尽きて燭台残す秋思かな 杦森松一
日盛りや鉄板横の啖呵売(たんかばい) 渡辺信子
満月は夜の洞なり移り気な 金田一剛
燃えている星雲いかに野の菫 大井恒行
ここで、お知らせしておきたいことを以下に・・・。これまで、「ことごと句」(代表・渡邊樹音)の事務方を切り盛り、運営していただいていた金田一剛が、一身上の事情で、盛岡に転居・永住を決めたことで、これを機に、句会の運営体制を一新しなければならなくなり、そのための話し合いが行われてきました。ようやく本日、一応、当面の体制を決めることができました。
これまで、愚生が長年のあいだ、顧問の扱いをしていただいてきましたが、今後は現役復帰?して代表を務め、事務局には武藤幹、会計に渡邉樹音に協力していただくことなりました。小さな句会ですので大げさに言うことでもありませんが、「ことごと句」の前身・「夢座」(1987年3月創刊)時代、さらに、句会のみの時代を入れると40年近い年月を重ねてきたことになります。従って、鬼籍に入った同人もかなりおられます。それでも、その都度、有意の同人の尽力でここまで継続してくるこができました。ともあれ、今後は、前記のように、新体制で臨むことになりましたので、よろしくお願いいたします。
次回は、10月21日(土)午後2時~5時(於;新宿歌舞伎町ルノアール)。
★閑話休題・・第6回口語俳句 作品大賞 締切り迫る/9月20日(水)・・
口語俳句〈第6回〉作品大賞募集
・募集作品 20句(1篇) 2021年以降現在までの作品。既発表・未発表を問わない
・締切 2023年9月20日(水)
・参加費用 2000円。句稿に同封(小為替)または郵便振替(00870ー8-11023 口語俳句協会)にて
・要領 B4 400字詰原稿用紙1枚に書く(ワープロ可)。右欄外に表題を書き、20句(そのままが選にまわります)。別の200字詰原稿用紙に表題・作者名・所属(なければ無しと)・郵便番号・住所・電話番号を明記。
・選考 公開選考会を11月、授賞式は翌年1月、島田市にて開催。
・授賞 作品大賞1篇・奨励賞若干篇。
・発表 口語俳句振興会会報「原点」第14号誌上。
・送り先 〒423-8045 静岡市駿河区馬渕2-1-10-703 萩山栄一方
口語俳句振興会事務局 電話・FAX 054-281-3388
・選考委員 秋尾敏、安西篤、大井恒行、谷口慎也、羽村美和子、前田弘 ほか旧「口語俳句協会賞」選考委員および「現代俳句」編集長。
芽夢野うのき「桃吹くは小鳥うまるるごとくなる」↑
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