田村明通「腹を蹴るまだ見ぬ吾子の水遊び」(立川市保険講座「俳句をたのしむ」第2回)・・


  本日、6月28日(水)午後一時半~は、立川市保健講座「俳句を楽しむ」(於:立川・柴崎福祉会館)第2回だった。前回、一兼題につき一句、合計2句を宿題とした。ちなみに「水遊び」と「虹」。以下に一人一句をあげておきたい。


  虹立つや生きるだけ生き潔く      田村明通

  滝の音しぶきのすそに虹を見る    三枝美枝子

  水遊び下駄を流され兄の背へ      小池利江

  水遊び着替えも無しの帰り道      和田信行

  レクチャーのつく世となりぬ水遊び   中尾淑子

  水遊びはじける声が夏を呼ぶ     福井多恵子

  水遊びネジ巻きの舟沈没す       西村文子

  雨上る摩文仁の丘に虹立てり      牟田英子

  夕虹やあの世で逢える姉と姪     笹渕美恵子

  水遊び父の不器用子が笑い       笠井節子

  下校時に急な雨降り水遊び       荻野芳子

  八階に訪ねし友と夕の虹        奥村和子

  多摩川の虹立つ空や目覚め良き     甲斐千里 

  雨あがり見あげる空の富士に虹      サ ラ

  水遊びする我に知らない我もいる    大井恒行


 次回、7月12日(水)第3回の宿題は、「無季の句」の句を2句、持ち寄り。


 


     撮影・中西ひろ美「カメムシの世界だここに入れるか」↑ 

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