清水正之「てんてんつく子供神楽に五月闇」(「第28回「きすげ句会」)・・
本日、5月16日(木)は、第28回「きすげ句会」(於:府中市中央文化センター)だった。句会終了後は近くの府中市中央図書館のあるルミエール1Fのレストランで、「水月伝」刊行の御祝をしてくださった。ともあれ、以下に一人一句を挙げておこう。
鍋底に舌吐くシジミ泡二つ 井上治男
波のあと砂なめらかに夏来たり 寺地千穂
火男のしぐさ可愛い祭の子 清水正之
亀の子や明日が在るかは不明 濱 筆治
新緑の口いっぱいの握り飯 杦森松一
幻の羽ひろげたり青葉風 久保田和代
晩春に児が去る教室(クラス)神隠し 井谷泰彦
だるまさんがころんだ路地に沙羅の花 井上芳子
柿若葉視力はなんと正常値 高野芳一
牡丹花の残像の赤崩れけり 山川桂子
蜘蛛の囲や青きひかりを縫いたまえ 大井恒行
次回は、6月20日(木)13時半から、於:府中市中央文化センター第4会議室。兼題は「雨」一句を含む三句持ち寄り。
★閑話休題・・5月25日(土)午後3時~第39回詩歌文学館賞贈賞式・記念講演「井口時男『喩の力―—震災俳句を中心に」(於:北上市・日本現代詩歌文学館講堂)・・
来たる5月25日(土)午後3時より、北上市・日本現代詩歌文学館・第39回詩歌文学館賞贈賞式が行われる(入場料は無料)。受賞者は俳句部門は正木ゆう子『玉響』(春秋社)、短歌部門は三井ゆき『水平線』(角川文化振興財団)、詩部門は松岡政則『ぢべたくちべた』(思潮社)。記念講演は、井口時男『喩の力―—震災俳句を中心に』。選考委員は俳句は西村和子・三村純也・渡辺誠一郎、短歌部門は加藤治郎・吉川宏志・米川千嘉子、詩部門は伊藤比呂美・小池昌代・佐々木幹郎。井口時男の記念講演は聴講されてソンはないと確信するので、お近くの方はお出かけあれ!!
撮影・中西ひろ美「静けさの音滴らす神の水」↑
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