山田真砂年「月影のざふざふとして棉吹けり」(『夜は昔の』)・・


  山田真砂年第3句集『夜は昔の』(角川書店)、著者「あとがき」には、


 本句集は、『西へ出づれば』、『海鞘食うて』に続く第三句集である。前句集よりずいぶん時間が経ってしまった。鍵和田秞子先生からは、「早く句集を出しなさい」と何度も尻を叩かれたが、生返事ばかりで行動を起こさなかった。果たして、本句集をお見せすることもできず、彼岸へお送りすることになってしまった。(中略)

 その後、秞子先生の逝去により「未来図」は解散したが、一緒に勉強しよう自発的に集まった方たちと「稲俳句会」を立ち上げることとなった。創刊にあたって、「俳句は詩である。詩は心のゆらぎ。きらめきである。さまざまな心のゆらぎを五七五で表現したものが俳句である。今の己の身の丈にあった言葉で表現しよう」という、俳句への思いを述べた。

 俳句は、言葉ばかりが先走らず、実感を大事に詠みたい。虚構を描いてもそこに実感が宿り、リアリティーが滲むような俳句でありたい。今後は、稲俳句会の仲間と一層実感のある句を詠んでいきたい。


 とあった。集名に因む句は、


  新米や夜は昔の話して         真砂年


 であろう。ともあれ、愚生好みに偏するが、いくつかの句を以下に挙げておきたい。


  去年今年あがれぬほどの湯のぬるき

  うかうかと踏めば水泛く春の土

  滴りの滴る時を走りけり

  月代を魚も病んでをりにけり

  八月の空の真下の草の罠

  飾売裏に女が吹かれをり

  金魚玉安穏の水動かざる

  昼の虫いつ見ても母うつらうつら

  浮寝鳥塔を離れし雲の影

  冬欅山より星を掃き出しぬ

  ちよろちよろとちよろつちよろつと池の蝌蚪

  息をせぬ静けさむつと夜の百合


 山田真砂年(やまだ・まさとし) 1949年、東京都生まれ。



★閑話休題・・武蔵野郵便局過労死の責任を求める会/正式結成集会(於:武蔵野芸能劇場)・・


                アピールウオーク↑

 9月12日(金)午後18時半から、行われた「武蔵野郵便局過労死の責任を求める会」に、三鷹駅北口にある武蔵野芸能劇場ね出掛けた。さらに集会後に行われたアピールウオーキング(愚生の時代は、デモ行進と言った)で武蔵野郵便局まで、30分ほど散歩のつもりで歩いた。愚生が所属していた三多摩労組の若かった組合員からの電話があり、参加しないわけにはいかず、16,7年ぶりに顔を合わせた支援の仲間もいた。

 この会の目的には、


 本会は、武蔵野郵便局集配部で勤務する飯島淳さんの現職死亡について、遺族が原因と責任を究明し補償及び謝罪を獲得するための取り組みに協力していくことを目的とする。被害の予防のため日本郵便に対して過労死・過労自死・精神疾患を起こさないための実効ある取り組みを求める。広く他の過労死家族会などと協力し過労死の無い社会を目指す。


 とあった。 


      撮影・芽夢野うのき「猫じゃらし心わさわさ忙しく」↑

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