神野紗希「野は朝へ子馬は風の根が知りたい」(「noi」vol,1)・・
「noi」vol.1(発行人 神野紗希・野口る理)、「俳句雑誌ノイ」とあり、表2には「未知でありながら懐かしい/新鮮な普遍性を求めて」とマニフェストされている。さらに、扉のには、ブログタイトルにした神野紗希「野は朝へ子馬は風の根が知りたい」の句に並べて、
雪のひらめきひそませて野のはじめとす る理
と置かれている。そして、両名連名で、
「noi」は「私たち」という意味をもちます。個々の「私」が、「私たち」の共有する言葉を使って俳句を創作し、そうして生まれた「私」の作品は、読まれることでまた「私たち」の世界に加わり広がります。同じ時代をそれぞれの場所で生きる書き手が、今を共有し、自分の力で歩いてゆくための場として、「noi」を創刊することに決めました。「noi」は、誌面や句会などを通して俳句観を共有しながらそれぞれに自分の俳句を追求する、俳句作家による雑誌です。俳句結社でも同人誌でもなく、ひとつの「俳句雑誌」として。参加する作家を「誌友」と呼び、互いに俳句を深め合うことを目指します。掲載する作品は、誌友を「作家」として照らし出すべく、代表が「編集者」の心で選句にあたります。
と記されている。最近、若い世代の創刊誌が次々誕生しているが、「noi」は月刊誌である。かなりの負担を自らに背負う決意を讃えたい。ともあれ、以下に、アトランダムになるが、いくつかの句を挙げておこう。
花あしびるるうと君の泣きはじめ 弓木あき
書くしかない春暁が救ひにならぬふゑ 山口遊夢
風邪の子は暇や鍵盤ハーモニカ 後藤麻衣子
みつあみをじょうずにできたヒヤシンス 春野れいん
額こそ汝が日記なれ風花来 永山智郎
バナナ食む昼もそのままナイトブラ 木田智美
蘖に大喝采の風が吹く 三浦にゃじろう
飛花ったり落花ったりする国だ 斎建大
また泣かれホワイトデーの雲でけえ 広瀬康
万年の春はあなたに足りるの 葉ざくら
春を怺えきれずに光る水でしょう 武智しのぶ
石鹸玉るるる野守のこころざし 神野紗希
ひこばえをめぐらせうぶごゑのつづき 野口る理
その他、俳句時評は若林哲哉「ワーク・俳句・インテグレーション」、髙田祥聖「野路逍遥/誌友作品評 誌友代表句より」。他のエッセイに柳口遊夢「社会とことば/思いたい」、星野いのり「星河渉猟/ーいま読みたい一句ー」、友定洸太「京極杞陽に出会う」、佐藤知春「句集玩味/『みなみのうを座』青木ともじ」、藤雪陽「俳句カケル/映画『チャップリン』〈前編〉』など。特集に、神野紗希と野口る理の創刊インタビュー「私の、私たちの俳句雑誌」。
★閑話休題・・令和7年5月24日(土)14時~16時・大井恒行「俳句入門講座~はじめての句会~」(於・東大和市清原市民センター)・・
・申し込み5月2日(金)から、清原図書館換羽ンター、またはお電話(042-564-2944)。
・参加費 無料
・対象 一般 20名。
。問い合わせ 東大和市清原図書館
撮影・芽夢野うのき「ひとひらのとまれ肉感はつなつは」↑

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