高橋桂子「天上の雲間に流る夏薊」(7月12日「こぶし句会」)・・
昨日、7月12日(金)は、愚生は初めての「こぶし句会」(於:立川市女性総合センター・アイム)だった。今月から、愚生が講師を務めることになったのだが、第何回の句会ですか?とたずねたが、回数は数えていないが、もう、10年以上続いているのだそうだ。ならば、毎月一回を開催したとして、120回ははるかに超えていることになろう。愚生にとっては、第一回というわけである。会誌はすでに第三号(令和4年10月刊)まで、刊行されているという。これも俳縁である。以後行けるところまで、共に歩もうと思う。ともあれ、以下に一人一句を挙げておこう。
廃屋や汚染残れる草いきれ 井澤勝代
笹飾り子らの願いが重たしや 小池美惠子
あじさゐの額を散らして通り雨 山蔭典子
白いシャツ風を背負いてペダル漕ぐ 高橋桂子
秋吉台数億年の東風ぬける 尾上 哲
花街を小股歩きの白日傘 伊藤康次
友見舞つかず離れず揚羽蝶 川村恵子
夕暮れし風なき岸に半夏生 大澤千里
驟雨去りたたむ仕草も粋な女(ひと) 和田信行
駅ビルの天井高しつばめの巣 三橋米子
海が見える涙の先の母の夏 大井恒行
★閑話休題・・露口啓二写真展『移住』7月11日(木)~21日(金)(於:iwao gallery)・・
(前略)露口は当事者ではない。しかし当事者たちが生きていた地を何度も訪れ、場の痕跡や記憶に丹念に向き合いながら一種のフィルターに徹することで生み出された渾身の写真である。見る側も当事者ではない、しかしこれらの背後からその地や人々の記憶が想像的に滲み出てくる。(中略)
北海道開拓にまつわる移住に加え、本展の核心となっているのが、福島と皇居の対置である。明治以降に政府が掲げた天皇制、その下に推進された近代化の果てに起きた未曾有の人災、福島第一原子力発電所事故。ここにおいて見る側は、写真を通して語られてきた150年余の開発・移住史がまさしく現在進行形であり、自らもその一部であることを思い知りることになる。
露口の写真は、寡黙である。しかし現在そして未来を生き抜くための情動と思考を潜勢させている。
と記していた。
撮影・中西ひろ美「友を乗せ音威子府を出る列車」↑

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