中尾壽美子「アネモネは頭優しくなる薬」(「風琴」創刊号より)・・


 「風琴」創刊号(風琴の会)、挟みこまれた便り「みなさま」にには、


 (前略)このたび、昨年100号で終刊した俳句同人誌「らん」の有志で「風琴」を創刊いたしました。ささやかな場所ではありますが、年2回発行をつづけていきたいと思っています。


 とあり、「編集後記」には、


 (前略)俳句中心ではあるけれど、論文、評論はもちろん、創作なら詩でもエッセイでも小説でも(たぶんマンガでも)何でも自由に投稿できる句誌の出発である。(中略)それでも、余命わずかな(?)高齢の身である我ら、いつまでも……とドキドキしながら「ありったけ」をぶつけてみたいと思っています。    (万)


 とあった。また、誌名の「風琴」の「『琴』が『琴座』にもつながる」ともあった。ともあれ、以下に一人一句を挙げておきたい。


  死刑にしてと他人(ひと)を殺して叫ぶ     五十嵐進

  ぱらぱらとぱらそるの魂(そーる)が降った    M ・M

  はるけしや亡父の余技の吊し柿        佐藤すずこ

  永遠に加ふ一日春の夢             柴田獨鬼

  冬日さす鷹女の句碑に「嫌ひ」佇つ       関根順子

  裂といふ文字怖ろしき百舌の晝          月 犬

  青き踏むAIになき足裏もて           西谷裕子

  第三の男がしゃがみ黄落する          三池 泉

  盆の月疲れ切ったる人を横           矢田 鏃

  ヒロシマの卵ゆでる朝だれもいない       結城 万

   雪晴れの針葉樹林に漂着すかぐや姫より三月遅れて 

  杉の香に雪の香まじる四日かな         皆川 燈  


★閑話休題・・一般社団法人現代俳句協会「令和6年度(2024年度)定時社員総会」・・



                高野ムツオ新会長↑

 昨日、3月16日(土)、上野東天紅に於いて、昨年の通常総会により、一般社団法人となった現代俳句協会の一新された定時社員総会が開催され、新代表理事・会長に高野ムツオが選出され、現俳協としては、初の戦後生まれの会長が誕生した。

 余計なこととは思いつつ、愚生は、四協会で統一された「俳句ユネスコ無形文化遺産登録推進協議会」に参加していることへの疑義の意見を申し挙げた。堀田季何社会事業部長、木村聡雄国際部長より丁寧に、経過と「遺産登録推進に際して有季定型のみを俳句」とする流れに抗して、現俳協は防波堤の役を担っているとの説明を受けた。是非とも、その意向を貫徹していただいきたい。多くの現俳会員はそれを応援するだろう。

 そして、また、日本伝統俳句協会からは星野高士、小暮陶句郎、俳人協会からも新たに鳥居真里子、西村我尼吾などの新入会員を迎え、筑紫磐井の三協会統合論への道は、一般会員の加入として実現されつつある?のかも知れない。

  


       撮影・中西ひろ美「桃の花消毒薬がまた沁みる」↑

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