國吉伶奈「碧海にコンクリートを流し込み儒艮の墓を建てる辺野古に」(『野の戦い、海への思い』より)・・
水島英己詩集『野の戦い、海の思い』(思潮社)、ブログタイトルにした「碧海にコンクリートを流し込み儒艮の墓を建てる辺野古に 國吉伶奈」の歌は、本詩集の「沖縄」と題した詩篇に献辞されている一首である。その「沖縄」を引用したい。
沖縄
青サンゴや、ユビエダハマサンゴの森
リーフの造物主たちの息の根を止め
人々を分断し、悲嘆させるだけの愚劣で野蛮な埋め立て
珊瑚の抱かれ、優雅に泳ぐスズメダイ、海亀やジュゴンの往来した
先の戦争の惨害を乗り越え、今まで生きてきたのは
子や孫たち、そして未来に生まれる者たちに
あの地獄絵を再び体験させてたくないから
その思いを踏みにじる醜い国の醜い政権の暴挙に対峙して座り込む
囲われ、埋め立てられる海の自由を取りもどすのだ
何度も海中に突き落とされるが
カヌーを立て直し、力をこめて漕ぎだす
遥かな「おもろ」から続く海の思(ウム)いを
皺を刻んだ顔と強靭な腕の、蜂起する人が歌うのだ
基地の島の数々の不条理
昔も今も変わらない、日本人の
圧制者たちの厚顔無恥
暴くのは武器ではない
余りも多くの戦死者たちの無念が暴くのだ
魂の飢餓感として、いまだに浮遊し続け
凝固して「命(ヌチ)どぅ宝」という不滅の言葉になる
その思(ウム)いに応え
明けもどろの花となって
太陽(ティダ)が燃え立つ
その場所を
沖縄と呼ぶ
水島英己(みずしま・ひでみ) 1948年、奄美徳之島生まれ。
★閑話休題・・4月13日(土)午後1時~『俳人「九条の会」新緑の集い』(於:北とぴあ)・・
来たる4月13日(土)午後1時~「俳人『九条の会』新緑の集い」(主催 俳人「九条の会」)が、王子駅近くの北とぴあでおこなわれる。講演が興味深い。お出かけあれ。
・大野芳野(写真家)ー「俳句も写真も心のレンズ」
・堀田季何(俳人)ー「想像を促しうるもの」
・参加費 1000円(当日受付け)
・会場 北とぴあ 15階ペガサスホール
撮影・中西ひろ美「卒業式近づく山の雪化粧」↑

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