三枝美枝子「砂時計夜のしじまに落ちる音」(立川市保健講座「俳句を楽しむ」第3回)・・


  本日、7月12日(水)は立川市保健講座「俳句を楽しむ」第3回(於:立川市柴崎福祉会館)。今回の宿題は、「無季の俳句」を2句作ってくる、だった。三橋敏雄の平句独立論にあやかっている。ともあれ、無季の句を作ることによって、いわゆる季語を入れて句を作る方が、いかに自由に作れるか、を実感してもらおうというのである。これまで、愚生が受け持ってきたカルチャーでのワンパターンなのだが、初回は自己紹介俳句、2回目は季語を入れて、三回目は必ず無季の句を作ってもらい、最後の回は、嘱目吟、つまり吟行句会をすることにしている。実作の主要な課題はこれで、クリアーというわけだ。ともあれ、以下に一人一句を挙げておこう。


  戦争はしない約束じゃんけんぽん      田村明通

  我が地球なんと愚かかまた戦        和田信行

  ひとり居のついの住処に机置く       西村文子

  崖に咲くわずかな土を根にからめ      小池利江

  防風林囲まれたる家処々に見え       奥村和子

  ベランダの葉物も萎える一日かな       甲斐千里

  湧き水の流れと歩む三千歩        笹渕美恵子

  人模様(ひともよう)年重ねると複雑に   笠井節子

  マティスの絵さかさまもよし全方位    福井多恵子

  着信音やたら鳴りたるサスペンス      牟田英子

  砂塵ごとの虫の心を吹きにけり       中尾淑子

  大都会蟻とおんなじわたしらも      三枝美枝子

  パンを抱え恋にご無沙汰しています     大井恒行


 次回、7月26日(水)は、本講座の最終回である。会場付近をほんの少しでも散策していただいて、嘱目の句を作っていただく、いわゆる吟行句会にします。



     撮影・中西ひろ美「白南風は青の中からやって来る」↑

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