こしのゆみこ「数式のときどき鳥の巣のような」(「豆の木」No.27)・・
「豆の木」No.27 (豆の木)、特集記事は、第13回北斗賞受賞・佐々木紺に第28回20句競作豆の木賞の高橋洋子「おおあれちのぎく」。他に評論は、穂崎円「第十三回北斗賞佐々木紺『おぼえて、わすれる』を読む――佐々木紺の透視しする目」、福田若之「舟への憧れ――山岸由佳『丈夫な紙』評――」、近恵「俳句とハラスメント――ご飯が用意されてる生活――」。エッセイに、こしのゆみこ旅ノート㉔「円空の人麻呂傾ぐすずしさよ/高山・下呂温泉円空仏紀行」。編集後記に相当する「豆の木ノート」には、
■髙橋洋子は「豆の木」賞受賞二回目。「豆の木」賞をとると翌年の「豆の木賞集計とりまとめ係」強制就任のため、本人は「目出度さもちう位也」のようであるが、今、豆の木句会は高橋洋子ブームが来ちゃっている勢いだ。
とあった。ともあれ、本誌よりいくつか句を挙げておこう。全員の一句と言いたいところだが、いまや「豆の木」も大所帯、全部は挙げたくても挙げきれない。失礼する。
おおあれちのぎくさうざうの羊飼ふ 髙橋洋子
てのひらとはくれん換へてもらひけり 佐々木紺
田に桜神様の水貯めてある 田島健一
生きているくちびる粘り花の昼 月野ぽぽな
石鹸玉も気球もこわれて消えた 中内火星
えぴきゆりあん月光の鵺飼ひ馴らす 中嶋憲武
雨女ゐる引越や青木の実 三島ゆかり
ヨットへと届かせるため小声になる 三宅桃子
滝割れて歯並びのよき山の神 宮本佳世乃
冬林檎置くはじまりの雨のやう 山岸由佳
春の夜キッチンに踏む黄の輪ゴム 吉田悦花
国葬もロックも消えて枯木星 吉野秀彦
二億年前の星座の芒原 上野葉月
われの手は山に沈んで鷹渡る 大石雄鬼
髭塚に折り返したる蟻の列 岡田由季
絨毯を進む間に豹変す 小野裕三
西鶴忌まひるの爪を塗りなほす 柏柳明子
街に風花脚注を付すように 片岡秀樹
水温むだんだん濡れてゆく体 岸田祐子
レノン忌の水色クレヨン減りやすく こしのゆみこ
遠くひぐらし何度も崩す粘土 近 恵
★閑話休題・・中国農民水彩画とこしのゆみこ陶芸展(於:ギャラリーD.ART)・・
昨日、4日(日)夕刻に出かけた。こしのゆみこ在廊で、何年ぶりかで少しお話をした。展示は6日(火)までと伺ったが、本日5日(月)18時までかも知れない。鬼子母神のすぐ傍だったので、帰路に鬼子母神に寄った。鬼に角’がないのだ。
芽夢野うのき「ヒメオウギスイセンだったか彼岸の岸辺」↑
コメント
コメントを投稿