澤好摩「港湾の色無き風に象の藝」(「澤好摩(句)・河口聖(画)展」ー失われし時を求めて 2023ー)・・・
「澤好摩(句)・河口聖(画)展ー失われし時を求めてー」(ゆう画廊「銀座3丁目・松屋裏2本目通り」・4月15日16時まで)。
昨日(14日)は不思議な日だった。孫娘の学童の迎えの時間があるので、午後一番で画廊に伺おうと思っていたが、出だしが遅れて、午後2時過ぎになり、ゆっくりするというわけには行かなかったが‥‥。
まず、銀座三越のライオンの前を通りかかった時に、鳥居真里子と、そして、その友人の(お話を聞いて、後で分かるのだが、四国から上京されたばかりの)写真家の露口啓二・加代子ご夫婦に出会い(露口啓二とはFBともだち)、どうしてと聞かれたので、この近くで「澤好摩・河口聖展」をやっている、と言ったら、一緒に行きましょうということになり、画廊の方に歩いていたところで、向うから手を振る女性・坂西敦子に出会った。画廊からの帰りだという。
また、画廊では、澤好摩・河口聖はともかく、伊丹啓子、そして初めてお会いする猫髭がおられた。今日は一度に偶然がいくつかか重なった。そして、伊丹啓子には、夫君の沖山隆久のことも聞いた(快癒を祈念!)。愚生が、東京に流れて最初に出会った同時代の俳人といえば、まず、澤好摩と横山康夫である。河口聖は故大本義幸と歌舞伎町の喫茶「王城」でバイトしていて知り合った仲だ。誰もが貧しかった時代、調理場の大本義幸が内緒でサンドイッチを作って食べさせてくれた、と昔聞いた。ともあれ、澤好摩の短冊の句をいくつか挙げておきたい。
ものかげの永き授乳や日本海 好摩
遠泳の人らを波が消すあたり
重ねたる硝子の水色快楽かな
日とどかぬ雪庇の内の幼戀
燃えながら日はつめたけれ凧
日は月を月は日を追ふ墳墓かな
素描そは雲か寂しい山猫か
三日月を三日見ざれば馬賊かな
謝肉祭ことに水夫へ地の明るさ
黄塵やここに寂しき反乱ありと
甕抱きし双掌を解けば翼かな
紺青のわかれや月に月の暈
本展企画者の掲示文の末尾には「付き過ぎの相即不離(そうそくふり)ではなく、お互いが独立していながら照応し合う不即不離(ふそくふり)の半世紀に亘る交友をお楽しみください」とあった。また、来る5月25日(木)~5月31日(水)は「Preludeー未生の絵画ー」河口聖・樋口慶子展(於:ギャラリー絵夢)を開催されるとのことだった。こちらにも伺おうと思う。
澤好摩(さわ・こうま) 1944年、東京都生まれ。
河口聖(かわぐち・せい)1947年、鳥取県生まれ。
撮影・芽夢野うのき「妄想の神を蹴り上げ春爛漫」↑

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